かつて勤めていた会計事務所であったひとコマです。
冬のある日の朝礼のことでした。
総務の社員が『お客様からみかんをたくさんいただきましたのでセンターテーブルに置いておきます。みなさんたくさん食べて早くなくなるようにしてください。(痛む前に食べきってほしい)』とお達しがあったので、心の中で(任せとけ!!)とレスしました。
午後外出がなかったので事務所でせっせと仕事をしていたら「ゴホンッ、、ゴホンッ、、」と咳が出てきました。
(風邪引いたのかなあ・・??事務所の空気が悪いからかなあ・・・???)
そういえば朝礼でみかんをたくさん食べてほしいと言っていたけどまだ残っているかな?とのぞきに行くとまだまだたくさんあるではないですか!
ほくそ笑んで自分の席まで持ち帰りせっせと皮をむいていざ口に放り込もうという瞬間、右の方から「こうさん、まだ15時前だけど。」と私の手を止めようとする声が。
パソコンの右下に表示してある時計を見ると14時何分かで、確かに15時前でした。
「はい、15時前ですね。」せっかくむいたみかんを早く食べたいから手短に答えると、
「15時前にみかんを食べてはいけないでしょ。」と声の主から驚愕の事実を突きつけられました。
(そんな掟あるの?!朝礼でみかんいっぱい食べるように言っていたじゃないか、しかも皮むいちゃったからこのまま食べないと乾燥してパサパサになっちゃうんだけど・・・)
「いえ、ちょっと喉がイガイガしたもので、、」「みかん食べるなら15時過ぎでしょ!」といった攻防が繰り広げられましたが、結局みかんがパサパサなってしまうから早く食べてしまうようにという結論に落ち着き、ひとくちで食べるはめに。
これがみかんにまつわる思い出。